会長所信
前年度は新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界規模で経済的に大打撃があり、人々の生活様式が一変する年でありました。それに伴い、伊勢商工会議所青年部の活動においても事業を中止・延期・規模縮小せざるを得ない状況でした。全体事業や例会・総会など「当たり前」のことが当たり前に行えず、前年度会長をはじめ役員会、会員の皆様におかれましては非常に歯がゆく悔しい思いをされたことと存じます。しかしその様な時でも勇気をもって歩を進める姿勢を忘れず、様々な着想を出し合い情熱をもって本年度に繋げていただいた事に感謝を申し上げます。
物事というものは、その活動を一度停止させてしまうと改めて同様に始めるといった事は難しくなります。この様な時だからこそ当たり前のことを次代へ「繋げる」といった事が社業や青年部活動においても重要であると考えます。
そこで本年度は以下の事項について、スローガンに「繋げる」を掲げ、各事業を行っていきます。
まず、総務系委員会については、先輩諸兄姉が今日まで築いてくださった総務活動全般をしっかりと引き継ぎ、担当事業や各資料の効率化・細分化を図り更に良いものを次代へと繋げます。
次に交流系委員会については、伊勢YEG会員、県連各単会や関係他団体との絆をこれまで同様強固なものを保持しつつ、いかなる状況でも創意と工夫を持って、しっかりと次代へと繋げます。
続いて、研修系委員会ですが、我々青年経済人にとってYEGは自己研鑽の場であるとの思いから、リーダーシップを発揮するために必要な事が学べ、チームをまとめる力を身につけられる、伊勢YEG会員が満足出来る事業を行います。
そして、全体事業統括系委員会については、全体事業について会員一人一人が把握し、気持ちを高め成功に導くために、伊勢YEGの想いを一つにさせる事業を行います。
また、伊勢YEGがこれからも地域に必要とされる組織として活動を続けていく為には会員数も重要であると捉え、拡大を図ります。同様に会員活性化についても、青年部会員に資する情報発信・研修事業・人脈形成などを行い、力を入れて取り組んでいきます。
最後に、本年度は伊勢YEGが発足して35周年を迎える年度になります。これはひとえに今まで伊勢YEGの活動を続け、あらゆる時代を乗り切り、本日まで支えてくださった先輩諸兄姉のおかげであると畏敬の念を抱かずにはいられません。本年度は全体事業である伊勢っ子サミットを例年通りに行うことはできませんが、再び開催できた暁にはそれを盛大に行う準備や関係各所への繋がりを大切にしたいと考えています。これまで様々な方面から伊勢YEGを支えていただいた皆様への感謝の念を決して忘れず、これからも素晴らしい伊勢YEGが40周年、50周年を迎えられるように、35周年関連事業を行い、私達もその歴史の一部となれるようしっかりと次代へと繋げていきたいと考えています。そしてそれこそが、社業や青年部活動を繋げ、私達の、地域の、日本のより良い未来を築くことになると確信しております。そのために私に出来得る全てのことに対し全身全霊を注ぎ、「繋げる」という信念を持って邁進してまいります。